内野まつり
内野祭に行ってきました!
コロナ自粛もあり、4年ぶりの開催となった内野祭の大民謡流し。
人出も以前よりもだいぶ少なくなったとの事でしたが地域の方々の想いや熱が伝わる、とても素敵なお祭りを見ることができました。
数年ぶりに賑やかな場所に出向く事に、少し不安そうなご利用者の表情も、祭りばやしが聞こえ始めると目がキラキラと輝きだし、自然と身振り手振り、さらには唄を口ずさむ。
そうもしてると次々と友人、知人とすれ違い、「久しぶりー!」と声をかけられ、晴れやかな表情と共に自らも声をかけに歩き出す。
誰にだって一見あたりまえのような景色。
そんな自然な人との交流さえも新鮮に感じる時間でした。
「こんなふうに祭りに来れるとは思ってもいなかった」
「本当は歩けないんじゃないかって思ってた」
また祭の数日後には、
「3日目のカラオケ大会にも行ってきたんだよ!」と思いもよらない報告も。
あんなに「もう歩けない…」、「自信がない」と嘆いていたのに。
外出も、友人と会う事も、旅行も、遊ぶ事、楽しむ事も介護のサービスを使うようになった事で、いつの間にか寂しくも諦めていた事。
それでも形が違えど、やり方や手段を変えても諦めずに継続することがリハビリに通う目的でもあるのに、
どこかでそれを諦めてしまっていた日々。
そんな時だからこそ大切なのは、本人の勇気はもちろん、周りの後押しが必要な時がある。
「また一緒に行こう!」「また会おうね」
その一言が、また次の機会を作る。
そして、その楽しみに向けてまたリハビリを頑張る。
目に見えない高い目標ではなく、些細な事でも、楽しみを想像すること。
やれるかも、やれたらと思えるならば、やろうと声を発する事で、利用者、ご家族を含めた支援者で共通の目標と課題を置き、より具体的な計画の作成と行動の先に望む幸せがあるんじゃないかなって思います。
何となくリハビリを受けていても、
それがどんなに良いものであっても、
課題解決の手段として無ければそこに意味を成さないからこそ、一人ひとりとの対話や信頼を重ね、それぞれの幸せや願いを叶える事。
そこにチャレンジする時間を持つ事が、私たちデイケアにとっての役割だとあらためて考えさせられる時間となりました。
どんなに歩みは小さくも、参加された一人ひとりの表情も心にも大きな自信が生まれた、そんな素敵な日になったのではないでしょうか。
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